東京オリンピックに向けて様々な試みが行われていますが、オリンピックとともに、その開催に賑わいをみせているのが、東京パラリンピックです。どうしても、オリンピックの開催の陰になってしまいがちではありますが、身体に不自由をもつ人々の活躍場として、大きな期待が寄せられる大会でもあります。パラリンピックでは、障害をもつ人々にとっての身体の一部とされる、義足や義手などの特殊な器具が注目を集めていますが、スポーツ用の義足は、100万円前後もするような高価なものである事はご存知でしたでしょうか?
様々な理由から義足を必要とする生活の中で、走ることから遠ざかっていたような人々が、義足を体験できるような施設が東京都内に設立されたようなニュースを聞きました。なかなか通常では、手にすることのできない高価なスポーツ用の義足を気軽にレンタルし、脚に障害をもつ人々が思い思いに走る事を体験できるような場所が、2017年、東京都の豊洲にオープンしたそうなのです。多くの義肢装具士や技術者、また数多くのアスリートたちが、お互いに支援の輪を広げた事で実現に至ったようなのです。
このような社会のバリアフリー化を考える中で、障害を支える特殊な器具や、サポートする人々の存在は重要視されています。また、そのような存在の1つの中に、補助犬と呼ばれる特殊な訓練を受けた犬たちが、バリアフリー化を支えている事をご存知ですか?「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」などと呼ばれる、補助犬の存在は、障害をもつ人々にとっては掛け替えのない存在とはなっているようですが、まだまだ社会では、その詳細までの認知度は低いようで、今後は、子どもたちへの教育の中でも、取り上げられていくべきだとも考えられているようです。
補助犬に成る為の特殊な訓練を受ける犬たちに重要な事は、遺伝性のある資質であるとも言われ、補助犬を増やす為の取り組みの中では、様々な取り組みが行われているようですが、その中でも、ボランティアや寄付などの支援は欠かす事ができない存在となっているようです。何よりも、障害をもつ人々にとっての自由を増やす為に、義足や義手、補助犬などの存在はありますが、全ての人々の住み心地のよい社会を築く事は、私達、人間の使命ではないでしょうか。そんな思いを重ねた上での、オリンピックやパラリンピックの開催となる事を願っています。