平安時代の文献などに、犬たちの存在が伺い知る事ができるものがあるようです。その中には、人糞を食べてしまう犬たちの姿が記されているようなものもあるようです。現代でも、酔っぱらいが道端で胃の中のものを吐き出した場所に、カラスや野良猫たちが集まっているような姿を目にした事がありますが、さすがに最近は、野犬は街中ではみかけることがなくなったので、犬たちのそのような姿は、なかなか目にする事はできませんが、幼犬が自分の排泄物を食べてしまうというような話しはよく耳にするような事もあります。
平安時代などは、現代のようにトイレなどの設備が、街中にきちんと整備されていなかった事もあり、エリアによっては人糞などの排泄物が、道端に落ちているような事も珍しい事ではなかったようです。そのような人間の排せつ物を、野犬などが食べる事で、街中がきれいに保たれていたというような仮説もあるようですが定かではありません。
東アジアには、広く犬を食べるような習慣もあるようですが、日本でもそのような事実を記する文献は数多くみつかっているようです。また、犬たちは食用とされるだけではなく、防寒用としてその毛皮が利用されたり、三味線や太鼓などの材料とされた事もあったようです。現代の日本では、ペットとしてのイメージが強くありますが、時代の中では、犬たちは様々な役割を果たしてきたようです。