江戸時代になり、火葬が普及するような時代以前には、墓地などで、犬やカラスが死体を啄ばむような風景がみられる事もあったようです。弱肉強食の世界そのものではありますが、自然な流れとして世の中の風景の1つとして考えられていたようです。現代では、栄養バランスの優れたドッグフードや、おやつなどの犬用品の開発が著しく行われていますが、本来は、犬たちは人間たちに飼育され限られた食べ物を食べる動物ではなく、自然界では、獰猛な肉食獣であるといった事実を忘れてはならないようです。

古来からの文献には、人を食する犬たちの存在などが垣間見る事もできますが、捨てられた赤子を育てるといった犬の姿を記した記述もみつかっているようです。私達は、お互いに時には助け合い、時には餌食となって歴史を紡いできたようです。犬たちとの安全な生活を共にするには、そのような複雑な歴史などを理解しておくことも重要であると感じられます。

小さな間違いの判断が、大きな事故を招かない為にも必要な知識なのではないでしょうか。大型犬が幼い子どもたちに危害を加えてしまう事は、自然な流れの中で起り得ることでもあるのです。そのような事実を知らない中で犬たちを家族の一員として招き入れる事は、飼い主としては、危機管理を行えない事態を招いてしまう可能性もあります。犬と人間の歴史は、きちんと語り継がれる必要性があるのです。

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