盲導犬や聴導犬、介護犬などとして、特殊な訓練を受け、働く犬として活躍した犬たちの生涯には、もちろん人間と同じように現役の引退というものがあります。人間たちの暮らしを豊かにし、活躍をした働く犬たちは、穏やかに老後を送れるようにと引退した老犬の為の特別な施設に引き取られたり、老犬の世話をかって出るボランティア家族の元で余生を送るそうです。

働く犬の多くは、緊張の強いられる環境の中で、飼い主さんの身の安全に、常に気を配りストレスなどの負担が大きいと考えられていますが、実際の寿命に関しては、ほとんどの場合ペットなどの犬たちとの変わりはないようです。働く犬の多くは、自身の仕事に生き甲斐や誇りを感じながら、自身の任務や役目を楽しんで活躍していると感じるトーレナーさんが多いようです。そのような点からみると人間の生涯も同様な視点から語る事ができるのではないでしょうか。周囲の人々たちから、必要とされ、自身の仕事にやり甲斐、生き甲斐を感じながら現役を貫きたいと考えている人々も多いのではないでしょうか。

働く犬たちの多くは、年齢とともに、衰える聴力、注意力、視力、脚力などを基に、ある一定の年齢がくると引退を促しているようです。犬たちに頼った生活を送っているユーザーさんにとって、犬たちの判断ミスは、致命的な事故に繋がり兼ねないからです。そのような突然に訪れる引退の日を、なかなか理解できずにいる犬たちもいるようですが、人々の為に、生涯を費やして生き抜いた働く犬たちが、穏やかな日々を送る施設や家族をもつという事は、なんとも心安らぐ光景でもあります。

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