車いすや、杖をお伴に移動や行動を行う人々にとっては、目の前の扉を開ける事が非常に困難な場合もあるようです。事故や病気で、身体の自由を奪われてしまったり、生まれながらに身体に障害をもつ人々が、社会の中で孤立する事のないような世の中を目指す中で、バリアフリーに対する正しい概念をもつ事は大切な知識となります。

健常者にとっては、目の前のドアを開けたり、落した物を拾うような行為は、別段、苦を感じる事は少ないのではないと思われますが、障害をもつ人々にとっては、そのような日常の1つ1つの行為にハードルを感じてしまい、社会的な生活から遠ざかっているような人々もいるようです。そのような障害をバリアフリー化する為の社会づくりの中で、補助犬の存在がクローズアップされるようになってきました。

補助犬と呼ばれる、国が認定する働く犬たちは、介助犬、盲導犬、聴導犬などと呼ばれていますが、その気質を見極められ、厳しい特殊な訓練を受け、彼らのサポートを必要とするユーザーの元へ届けられるまでには、長い道のりがあるようです。また、犬の寿命は人間の寿命から比較すると大変短い生涯でもあります。その短い生涯の中で、補助犬として働く期間は、決して長いものではありませんが、彼らは、人間に必要とされ、喜びや感謝を得る生き方を誇りに思い、そのような生き方を生き甲斐としていると考えているよ人々もいるようです。

また、補助犬たちは、障害をもつ人々の生活面をサポートするだけではなく、精神的な面も大いに支えるといった報告もされているようです。人類の長い歴史の中で、犬と人びとは不思議な絆を結び共に生活を送ってきましたが、人間社会の中でのバリアフリー化の溝を埋める為に、認知度は、まだまだ低くはありますが補助犬が活躍する時代が到来しているようです。

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