「聴導犬」と呼ばれる働く犬たちの存在を皆さんはご存知でしょうか?聴導犬は、盲導犬や介護犬と同様に補助犬と言われ、目や耳などの身体の不自由のある人々の生活に寄り添って、その生活をサポートしてくれる働く犬たちなのです。「聴導犬」は、耳の不自由な人々の変わりに、ユーザーの生活に関わりのある音に反応して、様々なリアクションやアクションを行う訓練を受けた犬たちです。ユーザーとなる飼い主さんの周囲の生活音を聞き分けて、身体に軽くタッチしたり、音のする方向へと誘導してくれたりする事で、ユーザーの生活を助けるとともに豊かなものにしてくれる存在なのです。

皆さんが、普段何気なく聞きいれている生活音には、様々なものがあります。自宅でのインターホンの呼び鈴、電話、FAX、目覚まし時計、キッチンタイマー、車の騒音、車のクラクション、車のサイレン、非常ベルなど、音が教えてくれる情報を読み取ってユーザーの聴覚に代わってお知らせをしてくれるのです。生活の中の音には、ローテーションを繰り返すように日常的な音から、非常時を知らせるような緊急性の高い音声もあります。そのような音の聞き分けができるように訓練された働く犬たちが、聴導犬です。

聴導犬は、日本の法律に認められた補助犬です。公共のエリアや、交通機関などでの同伴が許され、人間のパートナーとして様々なルールやマナーを学んでいる犬たちとなります。もし、皆さんが街中で、聴導犬をみかけたとしても、気軽に声を掛けたり、触れてはいけません。皆さんが、街中で歩いている時に、見知らぬ人に無闇に触れられたりする事を皆さんはどう感じるでしょうか?そのような事と同様な事を、行っていると考えて下さい。彼らは、ユーザーである飼い主さんの大切なパートナーであるという尊厳を大切にしましょう。

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