
昨今の住宅事情の中で、犬たちは、人間との暮らしを営んでいます。都心などでは、戸建ての住宅エリアは限られてしまい、多くの犬たちは集合住宅で生活を姿がみられるようになりました。プライベートと、公共の場が、混在している集合住宅の中でのペットの飼育は、近隣トラブルに繋がるような要素が多くあります。特に夜鳴きなどの夜間の鳴き声は配慮した方が良いかもしれません。夜鳴きがひどい場合にはお気に入りの犬のおもちゃや毛布等を使い落ち着いて眠れるようにサポートしてあげると良いでしょう。また、集合住宅の中での愛犬の移動には十分に配慮を行うようにしましょう。
通路で会い挨拶を交わす中では、犬嫌いと申し出のないような住人の中には、住居内での犬との遭遇を望まないけれども我慢しているような人々もいるかもしれません。
いくら、ペットの飼育が許可された集合住宅であっても、通路やエレベーター内は、公共の場であるという意識を強く持つようにしましょう。
また、愛犬化同士が、エレベーターホールなどで遭遇すると、つい気がゆるんでしまい、犬を連れたまま、長話などをしがちですが、そのような飼い主さん同士のコミュニケーションは、住居施設内でない自由な空間で行う事が望ましいです。
バリアフリー化と補助犬の存在
2020年の東京オリンピックを前に、様々な準備が急ピッチで取り組まれています。
また、オリンピックと並行して取り組まれている準備の中には、パラリンピックの開催があります。
パラリンピックは、身体に障害をもつ人々が、スポーツにおいて競い合う大会とされています。様々な障害を抱えた選手たちが、障害をサポートする上で、特殊な器具を使用したり、身体的な個性、能力を最大限に発揮したりする事で、大きな活躍をみせる大会でもあります。
身体に障害をもつ人々にとって、障害をサポートする器具や、選手たちを支える人々の存在は、パラリンピックが行われる中では、欠かす事のできないものとなっています。
また、障害をもつ人々を支える器具や人々の他にも、補助犬と呼ばれる、特殊な訓練を受けた犬たちが、身体に障害をもつ人々の生活をサポートする事が、注目を浴びるようにもなってきました。

日本で活躍している補助犬の数は、1000頭前後であると言われています。補助犬は、「介助犬」「聴導犬」「盲導犬」などに、分かれています。
その存在知識として知っていても、なかなか街中で見かける事がないのは、その数が必要としている人々から比較すると、圧倒的に少ない事もあげられるようです。補助犬は、働く犬とも呼ばれ、その存在は法においても認められています。
2002年に、「身体障害者補助犬法」が成立された事で、公共施設、店舗や移動の際の電車、バスなどの乗り物などで、補助犬の同伴を原則的に拒否する事ができなくなりました。
また、2007年12月には、民間事業所においても補助犬の受け入れが義務化されています。パラリンピックで使用される、特殊な器具やスポーツ用の義足、義手などの進化も含め、身体障害者へのサポート体制が、様々な進化を遂げています。
介助犬の存在もそのような視点から捉えられるような事もありますが、全ては、健常者、障害者との社会的な暮しの中でのバリアフリー化を目指しているものであって、そのような社会を築いていく為には必要不可欠な存在でもあるのです。
街中の補助犬とペット
皆さんは街中でみかける犬たちのお散歩風景を、人間のパートナーとして認識しているでしょうか?
もちろん、犬が嫌いな人々もいるでしょうから犬に好意的な感情をもってきない人々もいる事は確かな事です。ですが、人間のパートナーであるという事が、法律で認められた犬たちがいる事は、知っておいて欲しいと考えています。
人間の暮らしの中で、公共施設や、交通機関に出入りを原則的に認められている犬たちがいます。彼らは、「補助犬」と呼ばれ、人間の暮らしをサポートできるように、特殊な訓練を受けた犬たちなのです。

「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」などと分類され、それぞれに、障害をもった人々の暮らしを支える事ができるエキスパートな能力をもった犬たちなのです。
また彼らは、長期間の訓練を受け、たび重なるテストや慎重なる育成期間を経る事で、補助犬として認められる事が可能とされています。
彼らは障害をもった人々の手足や、聴覚、視覚となって、豊かな暮らしを現実的なものへと導く手助けをしてくれているのです。このような補助犬を街中で、みかけるような場合、彼らはペットではなく、人間のサポーターであると認識しなくてはなりません。
もし、皆さんが同じように、ペットの犬を散歩させていても無闇に近づいていけません。また、補助犬の気を引くような行動を取ってはいけません。不必要な声掛けや、勝手に撫でたり触れたりすること、おやつなどのフードを与えたり、見せたりする事はNGとされています。
あくまでも、彼らは、働く犬として勤務中であるという認識をもちましょう。また、介助犬を伴う人が、街中で困った様子で有る時は、介助犬を刺激しないように、その人本人に、何かお手伝いができるかどうかを尋ねましょう。
補助犬に対して、ペットとして接するように声をかける事は避ける必要があります。